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Justin Hines
New York Philharmonic Education

「音楽の本質は、それを完璧に演奏する実力にあるのではなく、その喜びを他者と分
かち合う才能にあるのだ、ということを、このドキュメンタリーは証明している。」
安藤さん
東京在住のお父さん

【「タケオ」に励まされ、この世に生まれたいのち】

 わが家には5歳になる長女と、この6月に1歳の誕生日を迎える長男がいます。長男はダウン症候群(ダウン症)という障害を持っています。

 ダウン症のこどもを持つ親御さんの大半は、出生してからダウン症であることを知らされます。しかし私たちは出生前診断により、生まれてくる子がダウン症だということが妊娠4カ月の時点で判っていました。結果を知らされたのは2010年の大晦日でした。病院を出た時に吹きつけてきた冬の風、正月を明日に控えた街の喧騒、そしてあの時感じた行き場のない思いは、今でも昨日の事のようにありありと思い出すことができます。

 この子は生まれてきて幸せになれるのだろうか?私たち家族は?様々な疑問が渦巻く中で、自分たちなりの答えを見いだそうと、多くの人々から話を聞きました。障害児を持つ友達、ダウン症児の親の会に所属する方々、専門医……様々な方々に接するうち、少しずつ前向きな気持ちが芽生えてきました。このまま行けば、桜が咲く頃には、気持ちの準備も整うだろうと思っていた頃、3.11がやって来ました。東京に住む私たちには特に被害はなかったものの、子供たちへの放射能の影響を考え、妻と長女はしばらくの間関西へ避難しました。

 不安な気持ちを抱えつつ、東京での生活を再開した4月のある日。近くの映画館で、ダウン症の青年を撮ったドキュメンタリー映画が上映されるという事を知りました。

 それまでダウン症についての「知識」や「情報」だけを得ていた私たちは、「タケオ〜ダウン症ドラマーの物語」が上映されたその日初めて、ダウン症とともに生きる人が、動き、走り、笑い、音楽を奏で、異国の人々と語り合うのを目の当たりにしたのです。そしてそれは、私たちの想像をはるかに超えて、みなぎる生命力と創造性を感じさせてくれるものでした。

 この映画は私たちに、改めて「生きること」の意味を考えさせてくれました。確かにタケオはハンディキャップを抱えている。でも、「健常者」である自分は、タケオのように力強く素直に生きられているだろうか?と。しばらくそれを考え続けているうちに、それまで心の中にわだかまっていた思いが少しずつ晴れていきました。

 そして今、わが家には「タケオ」という映画に励まされて生まれてきたいのちがすくすくと育っています。願わくば、セネガルの大地に根を張ったバオバブの木の下で、奇跡のような音を奏でたあの青年のように、強く朗らかに育ってほしい。「タケオ」と出会った一人の親として、そんな思いを抱かずにはいられません。
藤本吉利
鼓童メンバー(和太鼓奏者)

ドキュメンタリー映画「タケオ」面白かったです!
彼の表現力、素晴らしい!
母の愛情、そして、素晴らしいミュージシャン、音楽との出会いが、
彼をあそこまで成長させたのだと思いました。
優しくて、おおらかで、逞しい、そして、嘘がない。
それで、誰からも愛される。
まさに世界とつながる生命のリズムだと感動しました!
アフリカ、セネガルの大地、海、風景も印象的でした!
ワガン・ンジャエ・ローズ
アフリカン・ドラム奏者

ドキュメンタリー映画「タケオ」は私の映画みたいですごく嬉しいです。
だから、DVDをいつも何回も何回も見ています。
セネガルのファミリーに会いたくなった時にもDVDを見ます。
タケオと一緒の仕事は楽しくて、喜んでします。
2~3年したら、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカでも有名になると思います。
僕はタケオが大好きです。
アブライ・ンジャエ・ローズ
アフリカン・ドラム奏者

いいムービー。
イメージが綺麗。 いろいろな楽器が入っているので面白い。
沢山ムービーがあるけどタケオのムービーはちょっと違う。
タケオはプロ。
サバール、ジャンベ、バラフォン、ピアノが出来る。
タケオは障害があるけど、賢い。
タケオの真似の出来る日本人ミュージシャンはいない。
タケオはいつも優しい。
僕はタケオが友達。
戸田恵子
女優、声優、歌手

 鼓動の『鼓』は太鼓の『鼓』。天才ドラマー!タケオくんの『命の鼓動』が聴こえます。
 ダウン症の方々はみ~んな無垢。中でも芸術面に目覚めたダウン症の方々は上手く見せようとか、こう思われたいとかそういう事ではなく、確固たる魂を持ってその世界に挑んでいます。勿論、タケオくんも。
 実際、私は今年のイベント『THE GIFT』でそのパフォーマンスを間近で見て、タケオくんの集中力の凄さとテンションの高さに圧倒されたのでした。
komori
壊れかけのテープレコーダーズ

  「自分のリズムを信じるように 自然の中にかくれてるリズム 人生の中にあふれているリズム」タケオに教える、ドゥドゥのことばこそが、音楽の根源そのものだと思う。
 私自身も普段バンド活動を行っている中で、「リズム」の壁に衝突する場面は多々ある。
 そしていつしか自身の土着や内発性に疑りの目を向け、リズムを外因的な規律のみに委ねてしまった時、いつしかそのリズムは統御装置へと変わり、音楽は躍動を失ってしまう。
 「自分のリズムを信じる」ということを身体いっぱいにサバールで表現するタケオの姿を見ていると、そんないつの間にか自らの内に設けてしまった重い足枷から放たれるような心地になる。
 出会い、発見、その驚き、喜び、それらすべては音楽となり共鳴し、自分自身のリズムとして表出する。ただ、それだけの、よくよく考えれば、とても自明なこと。
 だけど、私達が忘れがちな、こと。
 タケオは、サバールは無論、ピアノや木琴の自由な躍動も、素晴らしいですね!
除川哲朗
音楽ライター

 人間の証明でもあり野生の証明でもある---なんてコトバではとても言い表せないミュージカル・イノセンスが、そのままタケオ現象として映し出されていく。するとワタクシのような世俗の輩には眩し過ぎて、場面場面で不意の涙を落とさざるを得なくなる。そんな風に洗われながら観るのがいちばん、でしょう。
 サバールのみならずピアノやマリンバ等も含めたタケオのグローバル・パーカッション。そこから放たれる力強くも優しさに満ち溢れたパッション。その自由は飛ぶ鳥の空ほどに、泳ぐ魚の海ほどに広く果てしないから、いずれセネガルでも民話のように語り継がれるようになるのかも知れません。
 愛すべきバオバブの心を持った侍の国の太鼓叩きとして。
チャーマァ
デリシャスウィートス

歳を重ねるごとに、余計なものがくっついてきた私に、
あぁ!もっと心のままにステージをしたいって、
すごくすごく溢れ出るものをこの映画観て感じた
言葉じゃない、言葉じゃ伝わらないこといっぱい
ただそれだけ、あぁ!ただそれだけなんだ!
タケオからは、色んな色の小さな風船が空にどんどん溢れ出てる!
北村早樹子
歌手

目の前にいる人を全力で楽しませる彼をみていて、
その漲るサービス精神の眩しさに、自分の卑小さを改めて思い知りました。
本当に明るい映画!
女の子にプレゼントする絵にしっかりおっぱいまで描きこむ、タケオくんはキュートでお茶目な青年です。
 
野村 誠
作曲家/ピアニスト/鍵盤ハーモニカ奏者

 映画「タケオ」には、副題として、「ダウン症ドラマー」とあります。彼の太鼓の演奏は素晴らしいと思うのですが、実は、ぼくは彼のピアノの演奏をとても高く評価しているので、そのことをお話しようと思います。
タケオ君のピアノの演奏は、もちろん、いわゆるクラシックやジャズのピアニストの演奏とは、全然違う無調の演奏が多いのですが、無調のピアノの演奏というのは、なかなか難しいのです。フリージャズなどで、従来の調性音楽の型にはまらない演奏を数多くのピアニストが試みてきましたし、現代音楽の分野では、知的に構想され複雑な法則性から組み立てられた無調の音楽が多く作られました。タケオ君は、多分、こうした無調の音楽自体は、あまり聞いたことがないと思うのですが、彼のピアノの演奏は、こうした無調のピアノ音楽でなかなか生み出せない音楽のエネルギーや、時にゾクゾクとする美を実現しているのです。そういう意味で、彼は新しい領域を切り開いているピアニストだと思うのです。
 彼が太鼓を叩いているのは、技術的にも上手ですし、しかもアフリカのリズムの独特のグルーヴ感を持っているのですが、彼のピアノは、そんな風に一般的に評価できる枠組みを越えたところで、素晴らしいのです。
 でも、ぼくは、彼のフリーなピアノの音楽性を知っています。多くの前衛ピアニストと同じくらいに、彼は最先端に位置するピアニストだと思うのです。そのことを確認するために、ぼくは、「新倉タケオの世界」に出演して、彼と2台ピアノで共演しました。正直、彼と共演するのにあたって、ぼくは本気で臨もう、手加減はしないと決意しました。もし、彼が中途半端な演奏をしても、一切手助けはしない。また、彼が本当に素晴らしくて、ぼくなど足下にも及ばないくらい凄かったら、それに必死に食らいついていこう、と思ったのです。実際に共演してみて思ったのは、二人の間に隔たった力量の差はなく、対等な即興演奏を楽しめた、ということです。60分のセッションが終わった後、タケオ君は、楽屋でヘトヘトになっていました。それだけ、彼の全身全霊で、ぼくの音楽に応えてくれたのだと思います。
 タケオ君は、出会った人の物真似をしながら、次々に何でも吸収していきます。ということは、誰に出会うかで、彼は、もっと成長することができるのでは、とぼくは思います。彼のピアノの演奏をもっと伸ばしていくために、前衛ピアニストの演奏会の場に連れて行ったり、フリー・インプロヴィゼーションのライブに出演してもらったり、彼のピアノの活躍の場を設けることはできないだろうか。彼のピアノの才能が本当に評価されるのは、まだ何年か先のことになるかもしれません。ぼくも、彼と新作を発表するような仕事をいつかやりたいと思います。そのために、タケオ君も、日々、切磋琢磨をしていて欲しいな、と思うのです。
あと、アフリカの太鼓があれだけできるようになるのなら、日本の和太鼓や、能や歌舞伎の鼓などを、彼に教えれる人はいないのだろうか、と思ってしまいます。教えない教え方ができる人さえいれば、彼はあっと言う間に和太鼓の達人になれるだけの素質を持っています。それは、古典音楽としての太鼓ではなく、彼なりの新しい和太鼓の表現になるはずです。芸能保存会で保存していく太鼓ではなく、現代日本に生まれ変わるタケオ感覚の和太鼓で、心揺さぶられたいな、という夢を、ぼくは見ています
常田富士男
俳優

「タケオ」を観ると目覚めよい朝の様にワクワク気分になる。
仲間と交わすタケオの演奏は躍動!
解放に満ちて尊敬する岡本太郎が「芸術は爆発だ」と語った姿を思い出した。
千葉茂樹
日本映画学校・副校長

愛が聞こえた。強い愛、素っ頓狂な愛。タケオを育てた母。
音楽、ドラムとアフリカ。
圧巻はバオバブとタケオの無言の対面。
この時代だからこそ創られた。時代を超えて生きる。
安藤モモ子
映画監督

私たちには音楽がある、ダンスがあるみんなの鼓動がビートするように
そして地球に沢山の、輝く命のリズムがあるようにタケオーーーーーーーー!
金山秋男
明治大学死生学研究所代表

躍動するタケオのドラムとからだを優しく包み込む映像の繊細な透明感。
いのちの色と音の原点を通して、生きとし生けるものの魂の響きが聞こえてくるようだ。
ここには、私たちが久しく見失っている、神と自然と人間とが囁き合う往古の物語がある。
細川佳代子
認定NPO法人 スペシャルオリンピックス日本 名誉会長/NPO法人 勇気の翼インクルージョン2015 理事長

 壮朗くんの持つ天性の素晴らしい能力が、イキイキと描かれた素敵な映画でした!
 山下清さんが彼の「絵」を通して世界中の人々に感動を与えたように、壮朗くんは彼の「太鼓」で、国境や言葉などの壁を越えて、心と心の熱いコミュニケーションできるのですね!
 これからもこの才能を存分に活かして、世界中のたくさんの人たちとつながって、大きく大きく羽ばたいてほしいと心から応援しています!
堀田力
財団法人さわやか福祉財団理事長、弁護士

 タケオ君は、苦もなく、国際的なサバール奏者ドゥドゥのお気に入りとなり、八十代の彼に肩を抱かれて出かけたりする。ピアノ、木琴はもちろんのこと、はじめて出会った楽器でも難なくこなしてしまう彼の才能に、セネガルのミュージシャンたちは、たった一曲で魅せられてしまうのである。
 好きなことを好きにやらせてもらえたから、彼はここまで音楽の才能を伸ばした。そしてその才能があるからこそ、彼は、どんな外交官よりも、人と交流することができる。
 そのことを感動的に伝えてくれる映画「タケオ ダウン症ドラマ―の物語」が、三年かかってやっと完成した。
ウォルフガング・シュタンゲ
舞踏教育家、アミキ・ダンス・シアターカンパニー主宰

 タケオの映画は本当に素晴らしい。
 映画はタケオの芸術的才能をあますところなく映している。タケオを見ていると、言語は、その本来の目的以上のものではないということを教えられる。心から伝えるということが肝心なのだ。頭で考えた芸術と内側から沸き起こる確かな感覚によって生み出された芸術の間にある隔たりを、タケオがつなぐ。隔たりのないコミュニケーションとは何かを教えてくれるのだ。
 そして私は、タケオの可能性を見出し、彼の中にある音楽とダンスへの情熱を引き出した母親と音楽を教えた人びとを称賛する。彼らがタケオに場を与え、さまざまな人との出会いから、タケオは音楽や文化を吸収していった。
 そして映画の中でも証明されているように、タケオには通訳がいらない。タケオは音楽とダンスへの愛を通してコミュニケーションをするからだ。この映画を日本だけでなく、ぜひ世界中で見てほしい。教育的な映画であることはもちろん、教育とは何かを真剣に考えている教育者たちにぜひ見てほしい。この若き芸術家の内面の成長を映画を通して見ることができるのだ。タケオと、映画『タケオ』の制作スタッフへ感謝の意を表したい。
B.B.モフラン
パーカッション・キーボード奏者

FANTASTIC!
 タケオ君は国籍、言語、肌の色に対して全く偏見を持つことなく、自分を表現する手段として「アフリカ音楽」を選びました。私達アフリカ人も誰をも区別することなく、同じ地球に住む兄弟姉妹として迎えます。それがアフリカの文化です。
 タケオ君は愛と人々が心をひとつに結ぶことのシンボルです。太鼓を携えて彼は軽々と国境を飛び越えて、この地球を彼の「場」にしてゆくのでしょう。 そんな彼と知り合えたことを幸せに思います。
西宮 嗣
教育評論家 (にしがはちだい)

 「タケオ」のエネルギーに圧倒されながら、その根源を探し当てようと目を凝らして映像を追い続けました。好きなことを続けていく彼、その好きな思いを応援する周囲の暖かな雰囲気、でも、それ以上の何かがある、そう思いました。
 私は、1979年にスタートした「トヨタ子ども110番」で、電話相談員として32年間、子どもたちの悩みを受け止めてきました。まぎれもなく社会状況が投影され、子どもたちが生きるエネルギーをそがれ、もがく様子が伝わってきます。勉強ができ、いい会社に就職でき、見掛けもよくて、評判のよい子に育ってほしい、そんな奇妙な風潮にのった何千万人もの大人たちが子どもたちを追い込んでいるのです。  
 「タケオ」には、えもいわれぬ癒しの映像が流れていきます。ゆったりとした人と人とのつながりや海の風景を見ているうちに、心が静まり返っていくのを感じます。そして、いつの間にか、人が人として生きていく意味を反すうしていました。
藤井 馥
劇団Bērengerr(ベランジェ)

 今、震災の日本にあって、福島からの避難家族の子供たちが「放射能!」っていわれなき差別を受けている。
僕たちは、例えば「タケオ」のひたむきさ、純粋な美しさに、感動し、自分たちの中にきっと眠っている“同じもの”を共鳴させて、いつの間にか歪んでしまった誤った価値観を見直す必要がある。
 隣んちの子供を我が子のように叱ることのできた共同体、“村八分”ということばがあるけど、これの注目すべきは、排除することではなくて、あとの二分、仮に付き合いが疎遠になろうとも「火事」と「葬式」だけは別だ助けようと、そう考えることのできる、一番深いところにある人間としての体温。それを信じて、そこに戻ること。これは後退ではなくてむしろ進歩。TVはバイブルではなくて、ひとつの選択肢でしかないと、安心して掌の上に並べること。
「タケオ」は、そういったことの一番根っこを持ってると思います。
 「タケオ」を褒めるのではなく、「タケオ」の中にある自分と同じものを探すこと。 「タケオ」は、そういう映画だと思います。
監督:常田高志 プロデューサー:榊正昭 撮影:常田高志/長村麻里子/新倉書子/榊正昭 ナレーション:常田富士男 企画/製作:映画「タケオ」製作委員会/映像グループ ローポジション 配給:映像グループ ローポジション 上映プロデューサー:飯田基晴 題字・イラスト:新倉壮朗 Copyright c 2011 group Low Position. All Rights Reserved.